2020/11/05
知覚動考
From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@福岡県久留米市
「知覚動考(ちかくどうこう)」
これは禅の言葉で、「知って、覚えて、動いて、考える」という意味です、
どんなことでも、最初は「知」です。正しく知ることから始まります。
そして次が「覚」です。覚えることをしていきます。
そして、その次に来るのが「動」です。行動を起こすことです。
そして、最後に来るのが「考」です。行動を起こした結果から考えるという順番です。
しかし実際のところ、この「動」と「考」の順番が逆になってしまうことがあります。
たくさんの人は、知って覚えた後に、考えてしまいます。
「これは上手くできるのかな?」「もしかしたら失敗するかもしれないな」など、
考えすぎてしまって最初の一歩を踏み出せなくなることも少なくありません。
先に考えすぎてしまって行動できなくなると言ったことを経験されている人も多いのではないでしょうか。
だからこそ、まずは行動なのです。
実際に行動することで、成功することもあるし失敗することもあります。
その結果からしっかり考えることが大切なのです。
考える前に行動する。
これが禅の世界で長い間伝えられてきた「知覚動考」なのです。
そして「知覚動考」はこのように読むこともできます。
「ともかく動こう」
新しい何かに挑戦する時、少し高い壁を乗り越えようとする時、自分の限界を伸ばしていきたい時
この言葉を思い出したいものです。
知って覚えたことは、まずは自分で実際にやってみることです。
その中で成功と失敗をしっかり考えて修正していけば良いのです。
「知覚動考」この精神で、最初の一歩を踏み出すことが大事です。
そういえば、この前、塚原の里という地鶏料理で有名なお店に訪れた時に、アントニオ猪木さんの直筆の色紙がありました。
そこには、こんな詩が描かれていました。
この詩はアントニオ猪木さんが引退試合の時に朗読した有名な詩です。
プロレスファンの私も猪木さんのこの詩が大好きでしたが、「知覚動考」と同じようなことを詠っていますので、紹介します。
「道」
この道を行けばどうなるものか
危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし
踏み出せば、その一足が道となり、
その一足が道となる。
迷わず行けよ
行けばわかるさ
1、2、3、ダアーッ
という詩です。
グズグズ考える前にまずは行動を起こさないと何も始まらないということですね。
明日からも気合を入れて、ともかく動いてみましょう。
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