2022/05/18
記憶と食べ物の関係

From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@福岡県久留米市
「青魚を食べると記憶力が良くなる」とはよく聞く話です。
世の中には記憶や勉強に役に立つ情報がたくさん飛び交っています。
それだけ記憶や勉強に関心がある人が多いということですが、全部が全部を鵜呑みにしていいというわけではありません。
例えば、青魚にはDH A(ドコサヘキサエン酸)がたくさん含まれているのですが、このD H Aが脳の発育や機能維持に有効であるとされています。
他にも卵黄や大豆製品や穀類に多く含まれているレシチンという成分は脳の神経伝達物質であるアセチコリンの主成分です。
レバーに含まれている亜鉛は記憶力の向上に効果があるとされています。
カカオ製品も記憶力にいいという理由で人気があります。
ところが実際のところ、これらの食品を食べるだけで記憶力がアップするかどうかは本当のところはわからないのです。
脳科学の専門家の中にも、これらの食品に効果があるという人もいるし、そうでないという人もいるのです。
つまり「これらの食品を摂取することで記憶に効くかもしれないし、効かないかもしれない」というのが科学的には正しい答えだということです。
こうした事例は何も食品に限ったことではなくて「モーツアルトを聞くと記憶力が上がる」という話も聞いたことがある人は多いと思います。
これもある実験でモーツアルトを聴いた学生の方が聞かなかった学生より試験の成績が良かったという結果が出たものの、多くの研究者が同じような実験を試みてはいるものの、科学的に証明できたとは言えないという話です。
このように記憶力をアップするという情報は「実験によって〇〇すると記憶力が上がるようだ」ということがわかったとしても、絶対に〇〇だといいきれるものではない場合が多いようです。
もしかすると商品を宣伝するために広められた情報であるものも少なくないかもしれません。
これは民間療法でも同じようなことが言えるかもしれませんね。
信じれば本当に効き目があるし、信じなければ全く効き目がない
そんなこともあるかもしれません。
記憶にいいと言われるものを使う時には、「これを使えば記憶は絶対に良くなるんだ」という強い信念を持って使うと良いと思います。
記憶力を伸ばすには近道がなくて「〇〇が大切」だということを忘れないでください。
この〇〇の中に入るものは、明日の話題にしようと思います。




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