2020/09/30
非認知能力
From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@福岡県久留米市
毎月、定期的に伺っているなぎさ幼稚園の園長先生とお話をした時に、「これからの未来を生き抜く子どもたちに大切なのは、幼児期に非認知能を身に付けることなんですよ」と教えてもらえました。
「非認知能力?」
あまり馴染みのない言葉です。
「認知能力」は、いわゆる算数や読み書きのような知的能力です。
「賢い子どもに育てる」といえば、認知能力を高めIQを高めることだと思われていました。
ところが、幼児期に算数や読み書きを早く学んだ子どもと、小学校からスタートした子どもで中学校の学力を調べると差がありません。
早めに知識の学習をスタートしても、しばらくすると追いつかれるそうです。
その年齢における認知能力はとても大切であることはいうまでもありませんが、適切な幼児教育を受けることによって、将来の収入や犯罪率が明らかに違ってくるという結果が、様々な調査や実験から証明されています。
そして、それは幼児教育を受けることによってIQ(認知能力)が高まったからではなく、IQ以外のこと(非認知能力)が大きな要因である事を指摘しています。
「非認知能力」がどのようなものかというと、やる気、協調性、忍耐力、継続力、社交性、好奇心、、、いわゆる学力としてテストできるもの意外と考えて良さそうです。
「こうした非認知能力を伸ばすためには、幼児期に様々な活動を通して成功や失敗をたくさん経験する中で自然と育まれていくんです」と、園長先生は教えてくれました。
子どもたちにはみんな未来への可能性が大きく開かれています。
その未来に生きていく子どもたちに必要な力を身に付けるための環境をいかにして作っていくのかということも、幼児期では勉強以上に大切になるということです。
どうすれば、非認知能力を高める場面を設定することができるのか。
このような場面を設定するオーガナイズ力も子どもたちの教育に関わる者としては必要な力になります。

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