2022/02/06
進歩の実感が大きな成長に

From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@大分県宇佐市
「もっとやらせて」
リズムを使って子どもたちの運動能力を高める教室である「STARアカデミー」を運営しています。
日本全国でオミクロン株が猛威をふるって感染者が爆発的に増加しているために運動教室に参加するのを控えている子どもたちが増えてきました。
日頃と比べるととても少ない参加者でのレッスンになるのですが、その分、一人ひとりにかける時間は多くなってきます。
ある教室でのマット運動の練習でのことです。
その子は一所懸命にやる姿勢はあるんですが、たくさん人がいるとつい注目行動をとったり、少しできないと「無理だ」と感じたりすることもありました。
その日は参加者が少なかったので、集中力を高く保ち、何度も何度もトライすることができました。
すると少しコツをつかみ出したのか、今までにできなかったことが少しできるようになってきたのです。
そろそろ次のメニューに移ろうと思っていたら、「先生、今日、完全にできるようになりたいので、もっとやらせてほしい」というのです。
自分で少しずつ上手くなっていっているのが実感できていたようで、もう少し頑張れば、完全にマスターできそうだと思ったようなのです。
それから何度も何度も挑戦し、その日のうちにある程度できるようになっていったのです。
「これ家で練習してくるから、来週、またやらせて欲しい」と言うのです。
子どもたちはちょっとしたきっかけがあれば、自分でやる気に火をつけて、何度も何度も挑戦しようとするのです。
そんなきっかけの一つが、「ちょっとできた」「もうちょっとやればもっとできるようになる」という実感なのだと改めて感じさせられました。
レッスンが終わってその日のレッスンの様子を保護者に伝えると、とても喜んでくれました。
「この教室で習い始めてから、とても変わったんです。どんなことにも意欲的に挑戦するようになってるんですよ。先生のおかげです。これからもよろしくお願いします。」と言われました。
何だかとても嬉しい気持ちになりました。
子どもたちが成長した姿を見せてくれる時ほど、教育者として嬉しいことはありません。
正直言って、今はコロナで逆風の時期です。
でも子どもたちが成長できるサービスをしっかりと提供できるように、粘り強く地道に頑張っていこうと思います。
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