2021/10/07
リーダーに必要な「きょうかん」

From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@福岡県久留米市
どんな組織であっても優れたリーダーの必要性が叫ばれています。
今のように社会情勢が激変して、例年通りでということが通用しない世の中ではなおさらです。
これまでの時代のリーダーは、上から一方的に命令や指示をする「教官型」で組織を強いカリスマ性で引っ張っていくことができていました。
攻撃的で強い権限を持って引っ張っていくリーダーに、フォロアーが歯車のような働きバチの役割を果たして組織として機能していくという構造です。
日本の政界では相変わらず上意下達の古いリーダーが幅をきかせているので、新しい時代に順応していくことができるのか、ちょっと心配になります。
ソーシャルメディア時代になって、情報の広がりとともに「パワハラ」で訴えられたり、「不正」が暴かれることで一貫の終わりになってしまうことも少なくありません。
強硬なリーダーの強権発動が一昔前なら許されていたことであっても、今の時代はそうではありません。
新時代のリーダーに求められるのは「共感力」になります。
人々の気持ちを理解して、寄り添う力が必要になってきました。
さらにフォロアーと同じ目線で、組織員の力を存分に発揮させることができる「共感型」のリーダーが求められているのです。
リーダーに必要なきょうかんは「教官型」から「共感型」でと変化してきています。
子どもたちのスポーツ指導の現場でも「教官型」の指導者と「共感型」の指導者が混在していると思います。
怒られることで嫌々頑張れる子どもたちと、自分の成長の喜びを感じながら伸び伸びと努力する子供たちでは、どちらの方が将来的によりよく生きていく力が身に付いていくでしょうか。
まだまだ日本では新しい時代のリーダー像が定着していないかもしれません。
革新的な製品を開発するアップル社のCEOであるティム・クック氏は、「どうすれば、自分も人のために尽くすことができるか。これこそ、人生において何よりも大切で、最も大きな問いだ」とメッセージを発しています。
これからの新時代では、人の痛みを感じ取る力である「共感力」を持つことも大切になってくると思います。
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