2021/10/02
言い方を少し変えるだけで

From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@大分県宇佐市
言葉の使い方を少し変えるだけで、成果が大きく変わることがあります。
大切な場面で「失敗してはいけない」というと「失敗してしまう」ことがよくあると思います。
何かのスポーツで試合をしているときに、相手に有利な展開になったときに「焦ってはいけない」と自分に言い聞かせた結果、帰って焦ってしまったなんてこともよくあります。
どうして、こんなことが起こるのかというと、その理由は「脳」にあります。
脳は否定的な言葉をイメージするのが苦手だからです。
「〇〇してはいけない」というと、逆に〇〇の部分をイメージしてしまうのです。
このことを示した例として、こんな話があります。
「いいですか。今から、絶対にピンク像をイメージしてはいけませんよ」と言われたときに、
誰もがピンクの像を映像としてイメージしてしまうことにな流という話です。
皆さんはどうでしたか?
ピンクの像をイメージしないことに成功しましたか?
おそらく、ピンクの像という言葉に反応して、頭の中に映像が浮かんできたのではないでしょうか。
このように、脳は「〇〇するな」と「〇〇しなさい」の区別がつかないのです。
では、どうすればいいのでしょうか?
それは、言い方を少し変えて、肯定的な表現を使ってやればいいのです。
例えば、「失敗してはいけない:ではなくて、「丁寧にやろう」と言ってみる。
「焦るな」ではなくて「落ち着いて」と言ってみる。
「おやつを食べるな」ではなくて「野菜を食べよう」と言ってみる。
「廊下を走るな」ではなく「廊下はゆっくり歩く」と言った具合に言い方を変えてみるといいのです。
やってほしくないことを強調して「〇〇するな」というよりも、やって欲しいことを具体的に「〇〇しよう」と伝えた方が、脳は素直にイメージして受け入れることができるのです。
物事をうまくやるためには、できるだけうまくやれた肯定的な姿をイメージさせるように肯定的な言葉を使うようにすると良いのです。
ちょっとした言い方の違いかもしれませんが、得られる成果は大きく変わってくるので、ぜひ試してみてください。
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