2021/09/06
幸せ脳を作る食材は…

From 吉永 信昭(よしながのぶあき)
@大分県宇佐市
健康な身体を作るのと同じように、脳と心を健康に保っていくことがとても重要です。
脳と心の健康を保っていくためには幸せホルモンと呼ばれている「セロトニン」が鍵を握ります。
「セロトニン」は歓喜や快楽を伝えるホルモンで、セロトニンの量が不足することで、鬱状態になったりキレやすくなったり精神状態が不安定になっていきます。
その「セロトニン」を作る材料になるのが、タンパク質です。
タンパク質が「セロトニン」になる分解過程の中ではビタミンB6やナイアシンといったビタミンが必要になります。
そこでおすすめになる食材が「マグロ」です。
マグロには、「セロトニン」の材料になる葉酸やナイアシン、ビタミンB6といった栄養素が豊富に含まれています。
特にマグロの赤みの部分にはそれらが豊富に含まれています。
日本のがんセンターの調査では、毎日、魚を食べている人は、そうでない人と比べて自殺の危険性が統計的にも低下していたことがわかっているそうです。
魚にはDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などの良質な脂質が豊富に含まれています。
温度の低い海水に生息している魚は、不飽和脂肪酸(オメガ3脂肪酸)を豊富に含んでいます。
魚の脂は人の体内に入っても固まることがなく、サラサラと血液内を流れて脳など必要としているところにスムーズに届けられるので、良いと言われています。
脳内のDHAの量が多くなると、脳組織の細胞膜が柔軟になって、脳内の情報伝達能力が高くなると考えられています。
DHAを採ることで、脳の働きが活発になって、記憶力や学習能力も向上することが知られています。
マグロのトロにはDHAやEPAが豊富に含まれています。
さらにマグロの頭部、目の裏のゼラチン状の部分には、DHAが多く含まれています。
DHAやEPAなどのオメガ3系の油脂は酸化しやすいというデメリットがあるので、新鮮な刺身でいただくのが効果的に摂取できるようです。
ちなみに、1日のDHA、EPAの推奨摂取量は1600mgで、これはマグロの刺身で4〜5切れ分程度になるようです。
幸せ脳を作った上に頭まで良くなる食材として、マグロは高い効果を発揮してくれるのでオススメです。

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