2021/08/13
「短所や欠点」をなくすことはできない
From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@大分県宇佐市
人は誰でも「長所」と「短所」を持っています。
得意なことがあれば苦手なこともあると言うことです。
この「長所」と「短所」については、自分で思っているものと他人が感じているものは全然違ったものであることも少なくありません。
自分では「臆病」を短所と思っていても、他人から見れば「慎重」といった長所に感じることがあると言うわけです。
短所や欠点は自分でも自覚しやすいので、必要以上に気にしてしまうこともあります。
それがコンプレックスとなってしまって、大きな劣等感を抱えてしまうことさえあります。
私たちは自分の短所や欠点が許せなくて、少しでもそれらをなくそうともがいてしまいます。
でも「短所や欠点」をなくすことはできません。
なぜならそれらは紛れもない自分自身の特性だからです。
あまり人の特性を点数化することはおかしいかもしれませんが、例えば、自分の気になる欠点が「−3点」だとします。
これは「−3点」のままで合計点に加算されるだけです。
だから、この「ー3点」をどうにかしようともがくのではなく、他の要素で「+2点」「+3点」「+1点」と加点できるものを増やしていけばいいのです。
それで合計は「+3点」になりプラスになるということです。
私たちは「100点満点を取らなければいけない」「間違いは絶対にダメなこと」と思い込みすぎているかもしれません。
60点取れれば十分に合格点をクリアしていると思っていいのです。
40点分は間違いや欠点があっても、全然、構わないのです。
マイナスの40点に気を取られるよりは、さらに加点になりそうな10点を磨くことに力を注いだ方が成長につながっていけます。
人間は誰しも完璧な人はいません。
周りからみてそんな風に見える人は、自分の加点ポイントをどんどん積み上げてきているだけかもしれません。
どんなことでも駄目な経験はありません。
それをマイナスのままで終わらせるのではなく、そこから加点を狙っていけばいいのです。
「失敗は成功の母」というのもそのような考え方からきているものと思います。
「短所や欠点」をなくすことはできないので、それをしっかりと受け止めた上で、自分の良さを伸ばすことに心を向けていきましょう。
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