2021/08/05
リラックスする香りは
From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@福岡県久留米市
いい匂いがする場所に行くと思わず立ち止まって香りを嗅いでしまうことがあります。
香りを感じるのは人間の五感の中の嗅覚ですが、嗅覚は五感の中で唯一、直接、大脳辺縁系に働きかけるものです。
この大脳辺縁系は、人間の本能や感情を支配している部分で、香りの情報は大脳辺縁系の中にある記憶を司る海馬にダイレクトに届きます。
だから香りの記憶は鮮明に記憶に残りやすいのです。
ちなみに視覚や嗅覚は、思考や言語機能を司る大脳新皮質という部分を経由してから大脳辺縁系に届きます。
好きな香りや嫌いな香りは、理屈というよりも本能に結びついて判断されているということです。
「アロマ」という言葉をよく聞くと思いますが、言葉の意味としては「香り」と同じ意味になります。
植物の持つ香りの癒しの効能に注目して療法として確立したのが「アロマテラピー」です。
アロマテラピーは植物から抽出した香りの成分のエッセンシャルオイルを使って行います。
アロマの香りを使って副交感神経が優位になるように整えることで、心身ともにリラックスしやすい状態になるのです。
もしも、なかなか寝付けないなという人がいれば、寝室をいい香りを使ってリラックス空間にすることで、眠りに入りやすくすることができます。
植物の持つ香りにはそれぞれに効果があります。
どんな効果を得たいのかで、使ってみるエッセンシャルオイルを決めるのもアロマテラピーの面白いところです。
例えば、リラックスしてぐっすり安眠したいのであれば、ラベンダーやオレンジ、ベルガモットなどの香りがオススメです。
他にも、集中力を高めたいなと思うときには、ユーカリやレモン、記憶力を高めたのであれば、ローズマリーのエッセンシャルオイルを使ってみると良いです。
香りを使うことで、簡単に自分の生活の質を向上することができるので、試してみる価値はあると思います。
ぜひ暮らしの中に香りを楽しむ時間も取り入れてみてください。
スポンサーサイト
コメント