2021/07/25
早起きは三文の徳

From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@大分県大分市
夏休みになりました。
ちょっと前まで、子どもたちは、毎朝、家の近くにある広場に集まって「ラジオ体操」をやるために早起きしていました。
これも夏ならではの風物詩でした。
今はコロナ感染の拡大でみんなで集まって「ラジオ体操」をするのも中止になってしまったところも少なくありません、
生活時間が乱れがちになる夏休みに「ラジオ体操」をやるのは良い生活習慣を身につけるためにも効果がありました。
毎朝、決まった時間に起きて、朝日を浴びて、軽い運動をすることで、得られるメリットはかなりたくさんあると思います。
さて「早起きは三文の徳」という諺があります。
「朝早く起きれば、少しではあるかもしれないが何かしらの利益がある」という意味で使われます。
この諺の語源は、中国の詩人が詠んだ「早起三朝富一工(3日続けて早く起きれば一人分の働きになる)」というのが語源であるとされています。
他にも「奈良説」、「高知説」というのもあるので、ちょっと紹介します。
最初に「奈良説」ですが、奈良で鹿は神の使いとして大切にされてきました。
家の前に鹿の死体があると三文の罰金を払わないといけなかったのです。
そのため、できるだけ人よりも早く起きて、家の前に鹿の死体がないか確認したそうです。
もしも死体があった場合は、よその家の前に死体を写していきました。
したいを移された家も起きて死体に気づいたら、よそに動かしていったようです。
その結果、最も遅く起きた家が、三文の罰金を払わないといけなくなったという話です。
早起きをすることで三文の罰金を免れたことから、この言葉ができたという説です。
次に、「高知説」ですが、当時の土佐藩が治水対策のための堤防を築くのに、少しでも早く土を固めさせようとして「堤防の土を朝早く踏み固めた者には、三文を与える」というお触れ書きを出しました。
それでみんなが「三文」をもらおうとこぞって早起きをしたということから、この言葉が生まれたというのが高知説になります。
言葉の由来にはいろんな説がありますが、早起きする習慣が身につくことで、心身の健康や勉強や仕事の効率にも良い影響を与えることは間違いありません。
夜型生活を改めて早起きする習慣をつけるためには、「ラジオ体操」をやってみるのもありかもしれませんよ。


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