2021/07/15
丈夫な骨を作るためには

From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@福岡県久留米市
「もしも転倒して骨でも折ってしまったら、これからずっと寝たきりになるかもしれないから、ちゃんと足腰をしっかりしときたいんです」と、
私がインストラクターをしている運動教室に通っている参加者の方が話してくれました。
高齢者の認知症予防と健康増進に効果のある「リズムステップ教室」がスタートして9ヶ月になりますが、毎回、楽しそうに熱心にレッスンに取り組んでいます。
さて、「人生100年時代」と言われますが、病気になったり骨折したりして寝たきりの状態で100歳まで生きていても、逆に苦しむことになるかもしれません。
健康な状態で生活できる「健康寿命」を伸ばすことがとても大切になります。
そのためには寝たきりにならないように、丈夫な骨を維持することも大切になります。
骨を丈夫にするには「カルシウム」をしっかり摂取すれば良いと思っている方も多いのではないでしょうか?
答えは「NO」です。
丈夫な骨を作るには、「カルシウム」と「ビタミンD」が必要になります。
「ビタミンD」はカルシウムの吸収を助けて骨を丈夫にするビタミンなのです。
ただ「ビタミンD」は、とても欠乏しやすい栄養素で知られています。
この「ビタミンD」の欠乏が原因で骨粗しょう症が進んでいくことになります。
骨粗しょう症になると骨がスカスカになって骨折しやすくなってしまうのです。
ちょっとつまづいて転んだだけでも足の骨を骨折したり、手をついた時に手の骨を骨折してしまうなんてことが起こりやすくなってしまう危険があります。
ビタミンDは、キノコ類、魚介類、卵類、乳類に多く含まれていますが、食事から摂取するだけでなく、必要量の半分を自分で生成することができます。
皮膚に日光(紫外線)が当たることでビタミンDが生成されます。
必要な時間は、夏場で15〜30分、冬場であれば、もう少し長い時間が必要になるそうです。
「朝の散歩」が健康にいいとよく言われますが、その理由の一つとして「適度な運動」と「ビタミンDを生成するための日光浴」を同時にできるからです。
健康寿命を伸ばすためには、足腰をしっかりさせることと丈夫な骨を作ることが大きなポイントになります。
そうしたことからも、朝の散歩などの運動習慣、必要な栄養を摂取する食生活の習慣をしっかりと確立しておきましょう。
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