2021/07/14
「引きこもり先生」見ましたか?
From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@福岡県久留米市
NHKの土曜ドラマで「ひきこもり先生」という連続ドラマがありました。
いつも独特なコミカルな演技で笑わせる佐藤二郎さんが主演のドラマです。
佐藤次郎さんは、11年間引きこもり生活を経験して、ある少女との出会いをきっかけに中学校の不登校生徒が集まるクラス「STE Pルーム」の非常勤講師になって奮闘する上島陽平を演じました。
毎回、ネグレクトや貧困、いじめといったテーマを扱い、真剣に考えさせられ、とても感動できたドラマでした。
心の傷をおって命がけで生きようともがく陽平や生徒たちとの姿を描いたドラマなので、学校関係者には絶対に見て欲しいですね。
陽平がいじめで苦しんでいる生徒に対して「苦しかったら学校なんか来なくたっていいんだ」と心から訴えるシーンがありました。
これは、苦しんでいる子どもたちにとにかく生き抜いてほしいという強い願いのこもった台詞で、佐藤さんの迫真の芝居もあって、なんだかとても胸に刺さりました。
陽平の言っているように、どうしても苦しい時には無理をするのではなく「逃げる」ことがあっても良いのです。
命を削って学校に行くことよりも、しっかり生き抜くことの方が大切なのはいうまでもありません。
しかし逃げ出すことで強い罪悪感を抱いてしまい、自分のことが許せなくなってしまうこともあります。
逃げることは本人にとっても辛いことで、とても勇気がいる行動なのです。
逃げ出さずに無理して頑張りすぎてしまうことで追い込まれてしまうこともあります。
でも、一時的に逃げ出してみることで、視野が広がり違う観点から物事を見つめたり考えたりすることができるようになることがあります。
心が窮屈になってしまった時には、思いきって一度、退却してみることで別の道がひらけてくることもあるのです。
「三十六計逃げるに如かず」という中国の諺があります。
「形勢が不利になったときにはあれこれ思案するよりも逃げてしまうのが一番良い」という意味です。
時には迷わず逃げ出してみることが未来につながることもあるということです。
話を「引きこもり先生」に戻しますが、このドラマを見ると「生きること」の意味や「命」の大切さを見つめ直すことができます。
佐藤次郎さんの演技力が光るとても良いドラマですので、一度、みることをおすすめします。
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