2021/06/19
できない自覚が成長になる

From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@大分県大分市
「俺は何でもできるから」「俺は全部わかってるから」と自信満々な態度でいることは、成長にとってはマイナスに作用することがあります。
絶え間ない努力を積み重ねてきて、その努力に裏付けされた自信はとても大切です。
堂々とした態度で大事な場面に臨めるので、大きなプレッシャーにも潰されることはありません。
ただ大きすぎる自信は過信になってしまうことになるので、そこに注意する必要があります。
プロレスの神様と呼ばれるカールゴッチ氏が、
「なんでも知っていると思うなら、それは既に死んでいるということだ」という言葉を残したそうです。
ギリシャの哲学者ソクラテスも、
「私は自分の無知を知っているという点では、彼らよりも知恵者であるらしい」という言葉を残しています。
これが有名な「無知の知」です。
自分が知らないことを自覚することで、固定観念や思い込みから解放されて、より広い視野で物事を考えられるようになるということです。
人が成長するためには「自分はまだまだだ」という気持ちが必要です。
「自分はすごい」と過信してしまい優越感を持ちすぎてしまうと、努力することをしなくなるのです。
先日の格闘技の大会で、朝倉未来選手が失神KO負けをしてしまいましたが、挑戦者と比較してみるとハングリー精神や日々の練習量の差があり、それが結果に繋がってしまったという指摘をする専門家も多いようです。
「自分はまだまだ」と気づくことが、自分の未熟さを埋めるための努力のエネルギーにつながっていきます。
「自分はまだまだ未熟で全然できていない」と自覚することで、自分の伸びしろをどんどん大きくしていくのです。
「できないから学ぶんだ」
できないことを自分の成長につなげていきたいものです。

スポンサーサイト
コメント