2021/06/15
やっぱり褒められると嬉しくなるよね

From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@大分県大分市
「いい表情ですよ。そのまま、そのまま」
「次はもうちょっとこっちを向くようにしてみてください」
「いいですよ。最高です。いい表情ですよ」
「今度はちょっと笑ってみましょうか」
「おっ、いい笑顔ですね。最高です。そのままこっちを向いてください」
こんな風に褒められていると、ついついこっちもその気になってしまいます。
これは臨時講師として勤務している楊志館高等学校の卒業アルバム用の写真を撮影するときのカメラマンに言われた言葉です。
プロのカメラマンのスキルだと思うのですが、被写体のいい表情を撮るためにプラスの言葉かけをしながら撮影していきます。
人をやる気にさせるためにはタイミングのよい言葉かけは、やはり効果があることがわかります。
これが、もしもこんな言葉かけをされたらどんな気持ちになるのか想像してみました。
「何やってるんだ」
「そんなんじゃダメだろ」
「もっといい表情を作れよ」
「なんでこんな簡単なことができないんだよ」
「いい加減にしろ、もっと本気でやれよ」
もしもこんなカメラマンがいたらどうでしょうか?
腹が立ってしまっていい表情なんて作ることはできなくなると思います。
こんな写真スタジオには絶対に行きたくないですよね。
でも、こんな言葉が当たり前のように飛び交っているところがあります。
それはスポーツの指導現場です。
もしかすると学校の教育現場でもこんな言葉が飛び交っているかもしれません。
頭ごなしに否定されることで、自信だけでなくやる気も失っていくなんて頃はよくあります。
逆に「今の良かったよ。でも、こうするともっとよくなるぞ」なんて言葉かけで勇気づけられたら挑戦しようという気持ちが膨らんでいくこともあります。
自分が指導に夢中になっているときには、選手に対してどんな言葉をかけているのかがわからなくなってしまうことがあるかもしれません。
でも、どんな言葉かけをしているのかをチェックしてみる必要があるかもしれません。
選手の言葉かけは、大きく分けると二つのタイプに分かれます。
それは「選手の勇気を後押しさせるもの」か「選手の勇気を削いでしまうもの」です。
自分が無意識でかけている言葉は、どちらのタイプが多いのかを知っておく必要はあります。
褒めることが良くて、叱ることがダメというわけではありません。
もしかすると本気で叱ることで、「選手の勇気を後押しさせるもの」もあるからです。
大切なことは、言葉をかけられた相手がどのように感じて、どのような行動に繋がっていくのかということです。
コーチの仕事は選手自信をその気にさせて自ら考えて行動する力を引き出していくことです。
行動を修正したいときも、言葉かけの工夫ひとつで受け止め方は全然違ってきます。
カメラマンに褒められながら写真を撮ってもらって、そんなことを考えてしまいました。
自分はどっちのタイプの言葉けけが多いのかがわかったら、
これから、どんな言葉かけをしていけばいいのかを行動に移してみるだけです。
今日わかったことは、
「やっぱり褒められると嬉しくなるよね」ということでした。

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