2021/06/04
うさぎとカメ
From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@福岡県春日市
「うさぎはカメを見ていたが、カメはゴールだけを見ていた」
この言葉は、熊本県宇城市にあるJFAアカデミー熊本宇城の選手宿舎の廊下に貼っていました。
JFAアカデミー熊本宇城は、日本サッカー協会が熊本県宇城市と連携して中学校3年間を寄宿舎で生活して、一流のサッカー選手としてだけでなく社会人としても活躍できる力を育成することを目的とした教育施設です。
その宿舎の廊下には選手たちの目に日常的に触れるように、たくさんの名言が掲示されています。
冒頭に書いた言葉は、有名な童話「うさきとカメ」からの教訓です。
「うさぎとカメ」は、足の速いうさぎと足の遅いカメが競争をして、油断して昼寝したうさぎを、カメはコツコツとマイペースで足を進めて、ウサギを追い越して勝利すると言うお話です。
この名言が言いたいことは、「うさぎとカメは最初からみているものが違っていた」と言うことです。
うさぎは何を見ていたかというと、競争の相手であるカメだけを見ていました。
だから自分よりものすごく遅い亀と比べて、これなら手を抜いたとしても簡単に勝てると油断して昼寝をしてしまったのです。
それに対してカメは、ゆっくりした歩みかもしれないけど、ただひたすらとゴールを目指して一歩一歩近づいていただけです。
その時に自分の競争相手はあまり関係なく、ただ自分のペースを守って目標に向かって邁進していただけなのです。
私たちが何かに頑張ろうとしているときに、ついつい競争相手に気を取られてしまい焦ったり、自分に劣等感を持ってしまったりしがちです。
自分のゴールを見ることなく周りのことばかりに気を取られていたら、もしかすると、うさぎと同じ結果になってしまうかもしれません。
カメのように自分の目指すべきゴールを明確にして、周りに流されることなく自分のペースで歩き続けることが大切です。
自分よりもうまくいっている人を見ると「どうせ自分は勝てっこないよ」と諦めてしまうのではなく、粘り強く一歩ずつでも最後までゴールを目指すことができる力をつけることが大切だということです。
「何かうまくいかないな」と不安が大きくなることもよくあります。
そんな時には、この物語のカメと同じように、自分の目指すべきゴールが何なのかをしっかりと再確認することが必要です。
ゴールさえはっきりしておけば歩みは鈍くても確実に目標達成に近づいていくことができるはずです。
よし、がんばるぞ!
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