2020/08/23
行動の原動力
From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@福岡県行橋市
私の運営している運動教室で4歳から6歳までの幼稚園のクラスがあります。
レッスンが終わって使っていた道具を片付けていたときのことです。
競うようにみんなで道具の片付けを手伝うのです。
これは「片付けなさい」と叱ったわけでも、強い口調で命令したわけでもありません。
「ありがとう」という言葉が、彼らを動かしたのかもしれません。
そのきっかけは、一人のお子さんが自分から進んで片付けを手伝い始めた時に、「ありがとう。きちんとお片付けまでできるのはすごいね。」と褒めたことがきっかけでした。
それから進んで手伝うようになり、それを見た子どもたちも競うように片付けをするようになったのです。
「自分が誰かの役に立てた」「自分の行為を認められた」「褒められて嬉しかった」という快感の経験が行動の原動力になったのです。
もちろん「怒られるのが嫌だ」「怖いから言うことをきく」といったように不快を避けるために行動を起こすこともあります。
このように恐怖も強い行動の原動力になります。
快感と恐怖のどちらが行動の原動力になった方が長続きしていくのでしょうか?
山本五十六元帥の有名な言葉に、
「やってみせ言って聞かせてさせてみせ、褒めてやらねば人は動かじ」というものがあります。
まさにこの言葉通りだなと子どもたちが嬉しそうに片付ける姿を見て納得してしまいました。
実は、この山本五十六元帥の言葉には続きがあります。
「話しあい耳を傾け承認し、任せてやらねば人は育たず。
やっている姿を感謝で見守って、信頼せねば人は実らず。」
子どもたちを指導する立場にある人であれば、知っておきたい格言です。
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