2021/03/11
あれから10年
From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@福岡県久留米市
2011年3月11日に東北地方を中心に壊滅的な被害を与えた東日本大震災から、もう10年がたちました。
テレビでは今までに見たこともないような巨大な津波の映像が流れて福島第1原発事故という誰も想像しなかった大きなニュースが世界に衝撃を与えました。
ちょうどその日に熊本県宇城市にあるJFAアカデミー熊本宇城で47FAインストラクター研修会が開催されていて、仲間のコーチたちとテレビ画面に釘付けになって心配したことを今でも鮮明に覚えています。
陸前高田市に「奇跡の一本松」があります。
約7万本と言われる高田松原も、大津波によりそのほとんどが流出してしまったのですが、その中で唯一耐え残ったのが「奇跡の一本松」です。
復興のシンボルとして被災者の心の支えとなりました。
でも調査によって、松の根が腐り枯れた状態になっていることがわかりました。
でも東北震災復興のシンボルとしてこの一本松は必要だというたくさんの声によって「奇跡の一本松保存プロジェクト」が立ち上がりモニュメントとして蘇りました。
空に向かってすくっと伸びている姿は、私たちに困難に負けないで力強く精一杯生きていくことを教えてくれているような気がします。
いまだに震災の影響で苦しみ復興に向けて必死で生きている方々もたくさんいると思います。
10年経ってしまうとそうした大きな被害をもたらした災害についても、頭の中から忘れられてしまうこともあります。
改めて命の大切さについてや日頃の自分の身の回りにある当たり前の出来事に対しての感謝の念を強く持つ1日にしたいなと思います。
我々には自分の力だけではどうしようもならない困難に出くわすこともありますが、どんな困難の中からでも小さな希望の種を見つけて、そこから花を咲かせる奇跡の力も持ち合わせています。
「奇跡の一本松」を見て、自分は小さな力かもしれないけど、周りにある困難を乗り越えて、希望に向かってまっすぐ進んでいく勇気と行動力を身につけていこうと思いました。
最後になりますが東日本大震災で尊い命を失ってしまった方々のご冥福をお祈りすることと、コロナ災害で苦しんでいる我々に「がんばれ日本」とエールを送りたいと思います。
明るい未来の足音を感じてしっかりと力強く、まっすぐに生きていこうと思います。
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