2021/03/01
腑に落ちる
From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@福岡県豊前市
「腑に落ちました」
これはスポーツリズムトレーニングの指導者講習会で参加者が思わずつぶやいた言葉です。
腑に落ちるの「腑」とは五臓六腑の腑のことで、内臓全部とか体全部という意味になります。
「腑に落ちる」とは体感や体験を通して、本当に理解できたときに使われます。
本を読んだり、人に聞いたりなど、たくさん知識を学んだとしても、それは頭の中で理解しているだけで実際にはわかったいないこともたくさんあります。
自分の体験や経験など、実際に行動に移して体得できることで、心から納得できて理解したときが「腑に落ちた」状態になります。
「リズムトレーニングをすることでセンスが身につきますよ」
「リズムトレーニングをすることで怪我をしにくい身体の使い方が会得できますよ」
「リズムトレーニングは楽しみながらハードなトレーニングができますよ」
「リズムトレーニングでスポーツのパフォーマンスが劇的に変わりますよ」
といくら言葉で説明したところで、実際に体感しなければ納得してもらうことはできません。
こうしたトレーニングの効果は人それぞれの感じ方もあるので、自分の身体の使い方が変わるのを大きく感じる人も、そうでない人もいるかもしれません。
指導者講習会に参加して、理論を学び実技を体験した人の多くは、「もっと小さい頃からこれを学びたかった」という人が多いです。
今回の講習会にも、スポーツ指導者、教育関係者、福祉関係者、整骨院経営者が参加してくれましたが「学んだことが腑に落ちました。すぐにでも使ってみたい。」という嬉しい感想をいただきました。
私たちは知っているつもりで、実は知らないことがたくさんあります。
ギリシャの哲学者ソクラテスは「無知の知」という言葉を残しました。
多くの人は何でもわかっていると思っていても実はわかっていないのだけど、自分は多くのことをわかっていないことを知っているだけでも少しはましだという意味です。
自分が実際には知らないことを知っているので、新しいことを学ぶというプロセスを選択するのだと思います。
私もたくさんの人と出会って、たくさんの体験をすることで「腑に落ちる」経験をたくさん積んでいきたいと思います。
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