2021/02/20
「やる気がない」って言う前に
From吉永信昭8よしながのぶあき)
@大分県宇佐市
「あいつはやる気がないからダメだ」とか「なんでやる気を出さないの」と選手や子どもを叱っている場面を良く見かけます。
もちろん私自身も子どもたちの様子を見て、腹立たしく思ことも少なくありません。
気持ちはわかるのですが、「子どもが〇〇だからダメなんだ」と言って子どものせいにしてしまうのは簡単なことですが、これでは何の問題解決にもなりません。
子どもを変えたいと思って、子どもに対して悪い点を指摘したり、子どもだけに変わることを要求しても、場合によっては反発したりして逆効果になることもあります。
子どもにやる気を起こさせる大前提は、何があっても子どものせいにしないことです。
相手を変えるためには、まずは自分自身を変えることが必要になります。
何を変えることが必要かというと、まずは自分の考えを子どもに押し付けないと言うことです。
大人はたくさんの経験を積んできたせいで、「こうした方が絶対にうまくいくはずだ」とか「この子にはこんな風になって欲しいからこれをやったほうが絶対にいいはずだ」など、子どもにとっていいことだと思って伝えています。
このときに伝える大人側に悪気は全くないのですが、これが結構、一方的な押し付けになってしまっていることがあります。
大人はそれが子どもにとってはいいことだと思っているので、自分が押し付けてしまっていることになかなか気が付かないし、これが子どものやる気を押さえつけている原因になってしまっていることも少なくありません。
子どもにとって良かれと思って言っていることが、子どもの成長を邪魔していることもあると言うことです。
「あいつはやる気がない」とか「なんでやる気を出さないの」という言葉の本当の意味は、実は「自分の言ったことを聞いてくれない」とか「自分の指示した通りに動いてくれない」といった姿をそう言っているだけなのかもしれません。
なかなか、ここに気づける人は少ないかもしれません。
子どもや選手のことをしっかり考えているつもりでも、子どもや選手のせいばかりにしてしまうことが知らない間に起こってしまっているのです。
ここに気づけることはすごく大切なことです。
「相手を変えたい」と思ったときは、基本的には自分の考え方やアプローチを変える方がはるかに近道です。
「子どもの本当のやる気を引き出すために、自分にできることはなんだろう」と言うことからスタートすることが大切です。
自分を変えることで、自然と子どもや選手が変わっていくかもしれません。
時間がかかるかもしれませんが、自分を変えることで相手を変えるというスタンスで指導を進めていくことも大切です。
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