2021/02/14
知覚動考
From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@大分県宇佐市
「知覚動考」という言葉があります。
この言葉は仏教用語のようですが、「知って、覚えて、動いた後に、考える」という意味になります。
私たちは、「知って、覚えたことを、考えすぎてしまい、行動を起こせないでいる」なんてことがよくあります。
「大丈夫かな?」とか「自分にできるのかな?」とか「もっと自信がついてからやろうかな?」とか考えすぎてしまい、結果、行動を起こせないということはよくあることです。
「知覚考動」という順番になってしまうのが普通の考え方です。
この言葉では、ごちゃごちゃ考える前にまずは行動を起こすことが大切だ」ということを教えています。
私はサッカーやスポーツリズムトレーニングのインストラクターとして指導者講習会を行っています。
そこには学びたいという強い思いを持って受講しに来る人がほとんどです。
資格を取得したことで満足してしまう人もいると思うのですが、それでは宝の持ち腐れになってしまいかねません。
学んだことは、それを実際に行動に移すことによって、自分の力に変わっていくのです。
もちろん最初から完璧にできるはずはありません。
やってみることで、うまくいくこととうまくいかなかったことがわかるのです。
うまくいかないことが出てくるので、「どうすればうまくいくんだろう」と考えることで、改善していくことができるようになるんです。
「知覚考動」の順番よりも「知覚動考」の順番の方が、学んだことをより自分のものにすることができるし、自分の中に染み込ませることができるようになります。
受講生の皆さんには、「できてもできなくても、自信がなくても、まずはとにかく自分で実際に人に教えるようにしてくださいね」とお願いするようにしています。
行動を起こして経験を積むことがとても重要なポイントになります。
「知覚動考」の読み方は、「知(とも)覚(かく)動(うご)考(こう)」と読めます。
「ともかくうごこう」というマインドを大切にしていきたいものです。
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