2021/02/13
「自分でやりたい」
From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@大分県大分市
「先生、自分でやらせてください」
これは大分のホルトホールで開校しているSTARアカデミーの子どもたちがマット運動に挑戦する時に、私に対して言ってくる言葉です。
最初はうまく前転や後転、そして倒立がうまくできない子どもたちも、レッスンが進むにつれて、少しずつコツをつかんでいくようになります。
最初の段階では危なくないようにサポートをするようにしていますが、できるようになれば自分の力でやらせるようにしています。
レッスンを重ねるうちに自分の力でできる子どもが増えていくのですが、まだ自信のない子どもは自分の順番が回ってきたら、私の方をじっと見つめて待っています。
「どうする?」と聞いてみると、「手伝ってください」ということもあるし「自分でやらせてください」という時もあります。
どちらにしても自分の順番が来るまで少し緊張した様子を見せていますが、演技が終わった後には、ニコッと笑って順番を待つ列に戻っていきます。
自分の力でできたときはもちろんのことですが、後ちょっとで自分の力でできそうだというときも、子どものやる気には火がつくようです。
「自分でやらせて」とか「もっとやりたい」とか「次は何するの」というふうに自分から挑戦しようという気持ちがどんどん強くなっていきます。
レッスン終了後に保護者の方と少し話をしたのですが、「この教室に入ってから、今までできなかったことができるようになって、本人も少しずつ自信をつけてきました」とおっしゃっていました。
子どもたちは少し難しいことを自分の力でクリアしていくことを積み重ねることで、挑戦の楽しさや運動の楽しさを覚えます。
そして挑戦や運動が好きになって、もっともっと自分でやってみたいと思うようになります。
成長の好循環に入っていくことになります。
「自分でやりたい」という子どもをしっかりと見守りつつ、うまくいってもいかなくても、そのプロセスをしっかりと認めていくことで子どもたちのやる気を伸ばせることを実感しています。
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