2021/01/17
「自信」をつけるには
From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@大分県宇佐市
「自信」をつけるには、「自己有能感」と「自己決定感」のどちらも必要です。
「自己有能感」とは、「自分にはできる」という感覚のことで、行動を起こして目標を達成する経験を積むことで得られます。
何か行動をするときに、「自分にはできる」と思えることが行動を起こすきっかけになります。
つまり、「自己有能感」を育てることによって、新しいことに挑戦しようとする気持ちを持たせることができるようになります。
自分ができることを、一つひとつ増やしていくことが「自己有能感」を高めることにつながります。
「あれに挑戦してできるようになったんだから、これもできるようになるかもしれないな」なんて思ようになることで、「よし、やってみよう」という気持ちがどんどん大きくなります。
そして「もう少し難しいことにも挑戦してみようかな」という挑戦心も高くなっていきます。
さらに、挑戦してみたことがができるようになればなるほど、さらに挑戦心は大きくなっていきます。
でも「自信」をつけるためには、この「自己有能感」だけでは不十分です。
もうひとつの「自己決定感」が必要不可欠なものになります。
「自己決定感」とは、自分で主体的に物事を決めたという感覚のことです。
自分のしたいことやどう行動するのかということを、自分で決められることで、自己実現度が高くなって、より幸福感を味わうことができます。
「自己決定感」が高い人は、自信がありそうに見えたり何となく頼もしく見えたりもします。
自分で決めることは、内発的動機付けにつながります。
人から言われたり押し付けられて行動することと比べると、自分でやる気を奮い立たせて楽しみながら努力することができるようになります。
さらに、自分で決めて行動するので、責任感を持って取り組んだりすることができるようになります。
自分で考えて行動することは、なんとか成功させようと工夫を凝らしたり、よりよくするための修正を繰り返したりすることにもつながります。
人から言われて行動することは、責任転嫁や言い訳をしたり。指示がないと動けないといった状態になることもあります。
うまくいかなくなることで自信を失い、やる気も失っていくことにつながることも少なくありません。
「自己決定感」が高い人は、少しくらいうまくいかないことがあっても、簡単に諦めずに自分で考えて取り組むことができるので、自然とタフに鍛えられていくことになります。
そして、粘り強く取り組んだ結果、それを克服することによって「自己有能感」も高まっていくというわけです。
本物の「自信」をつけるためには、「自己有能感」と「自己決定感」のふたつが必要になります。
そして、それらは相乗効果を生み出していきます。
子どもたちの教育に関わる大人は、子どもたちが自分で「自信」を持つことができるようにどんな働きかけをすれば良いのかを常に考えておく必要があります。
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