2021/01/12
「空間認知能力」を伸ばす
From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@大分県宇佐市
「空間認知能力」とは、物体の大きさや形状だけでなく、位置や方向や時間の感覚など、その物体が三次元空間と時間の中でどのような状態になっているかを正確に素早く認識する能力です。
この能力が高いと、数学や科学にも強いことがわかっていて、子どもたちに伸ばしていきたい力のひとつです。
「空間認知能力」は、創造力とも関連していて誰も思いつかない発想やアイデアを思いついたり、目に見えないものでも頭の中で想像したりして、0からものを生み出す力になります。
物事の全体像を素早く的確に把握し本質を見抜く力も、この「空間認知能力」が高い人の方が優れています。
クリエイティブな力が要求される子どもたちには意識して伸ばしていきたい力です。
この「空間認知能力」の育て方については、まだ科学的に確立した方法はないという話なのですが、空間認知能力は3歳〜5歳の間に目覚ましく成長し、その時期から刺激を与えると効果的だと言われる説もあるようです。
幼児期から小学生にかけて「空間認知能力」を鍛える方法には次のようなものがあります。
①ボール運動や球技をする
②ハイキングやフィールドアスレチックやボルタリングをする
③トランポリンで跳ぶ
④ブロックやパズルなどの知育玩具で遊ぶ
⑤3Dゲームをする
このような空間を感じとる体験の中から「空間認知能力」を伸ばすことができます。
さて、私は今「STARアカデミー」というリズムを使って子どもの運動能力や認知能力を向上させる運動教室をやっています。
そのプログラムのひとつにボール運動があります。
最初はうまくボールを投げたりキャッチすることができない子どもたちが、グングンうまくボールをコントロールするように変化していきます。
幼稚園クラスの子どもたちでも、しっかりタイミングを合わせながら、ボールをワンバウンドやノーバウンドでキャッチして、しっかりコントロールして私に投げ返すことができるようになっていきます。
その上達のスピードがとても早いのです。
先程、お話しした説の通りに、3歳〜5歳に「空間認知能力」が目覚ましく成長し、刺激を与えることでグングン伸びていくということを実感しています。
さらにできるようになるために集中してボール運動に取り組んだり、うまくできたときにとても喜んだる、どんどん挑戦する姿勢が強くなっていったりと、とても子どもたちにとって効果の高いトレーニングだなと思っています。
子どもたちは良い刺激を与えることで目覚ましい成長を見せていきます。
未来に活躍できる力を育てるためにも、子どもたちにはたくさんの経験や学びを積み重ねていきたいものです。
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