2021/01/05
俯瞰力を高める
From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@大分県大分市
俯瞰とは、高いところから物事を見下ろすこと、あるいは、広い視野で全体を把握することです。
ビジネスの場でも「俯瞰的に見る」という言い方で使われることも多いですし、計画立案や問題解決にあたっても俯瞰力は必要な力といえます。
私のメンターでもある吉武博文氏(元U17日本代表監督)に会いに大分市に行ってきました。
吉武さんは、昔からとても「俯瞰力」が高く、いつも的確なアドバイスを与えてくれました。
今日も、サッカーの話題に止まらず。人生観や今後の事業の展開についても、いろんな視点から見つめて、客観的かつ適切な意見をしてもらえたのでとても参考になりました。
吉武さんと話していつも思うことは、自分も指導者として子どもたちや選手と関わっていく中で、良い影響を与えるためには、このように「俯瞰力」を高めなければいけないなということです。
さて「俯瞰力」をつけるために必要なものはどんなことかというのを考えてみました。
ひとつめは、「常識を疑う」ことです。
世の中には「常識だから」とか「これまでこうやってきたから」などといった定石のようなものがあります。この常識に囚われてしまうことも少なくありません。常識に縛られることなく、他の方法はないかとか、他の考え方はないかと疑って考えてみることで。俯瞰力は養われます。
ふたつめは、「客観的にみる」ことです。
物事を客観的に見るのは、他の人ではなく、自分自身を客観視することで有効になります。
自分のことになると、ついつい感情に左右されてしまい冷静に判断することができなくなってしまいます。だから、自分を客体化することで客観性が生まれ、この特にできる客観視が俯瞰力に繋がっていきます。
みっつめは。「より多くの意味を考える」ことです。
人はそれぞれの意味で自分の世界を作っています。だから人によって世界の見え方は違ってくるし、人によって世界の捉え方は違います。自分以外の意味を認知することができれば俯瞰力が上がることになります。
そういえば、昔、カウンセリングを学んだ時に、こんな話を聞いたことがあります。
「落とし穴に落ちている人を助けるためには同じ穴に入っている人には助けることができません。
落とし穴に落ちている人を助けられるのは、落とし穴の上にいてロープを渡して引き上げられる人だけです。」
俯瞰力がある人は、問題を抱えている人(自分自身の場合もある)を少し高い視点から見つめて、「こうしてみた方がうまくいくかもしれないよ」と助言できることができます。
自分のメンターと話をしているうちに、自分の考えがまとまってきたり、新しいアイデアが閃いたりすることはよくあることです。
自分も俯瞰力を高めて、役に立てるような話し相手になりたいなと思いました。
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