2021/01/03
書き初め
From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@大分県宇佐市
1月2日に書き初めをするというのはよく知られています。
書道だけでなく茶道や三味線などのお稽古ごとは、1月2日から始めると上達すると言われていて、1月2日を最初の稽古日にする習い事は現在でも多いです。
書き初めは、平安時代に宮中で行われていた「吉書の奏」というのがルーツで、室町時代に「吉書始め」という新年の行事として1月2日に大々的に行われるようになったようです。
書き初めをするのは、綺麗な字を描けるようになることを願うことと、1年の抱負を心新たにして目標や抱負などを書くことが多いようです。
四文字熟語などを題材にすることも多いです。
ちなみに、私の思いついた四文字熟語は「無我夢中」です。
私自身は昔から字を綺麗に書くことが苦手だったので書道の嗜みがありません。
もしも、小さい頃から書道が得意で自分の字に信を持つことができていたとしたら、書き初めが年始の恒例行事になっていたかもしれませんが…
それにしても、書道家の書いた文字は、見ているだけで感動してしまいます。
研ぎ澄まされた集中力で魂を込めて書いた文字には、ものすごいエネルギーを感じてしまいます。
小学校や中学校では、書き初めを宿題として提出しなければならないお子さんも多いと思います。
子どもたちには、書き初めを書く理由を知らせて書くようにしてあげたいですね。
「宿題だからちゃんとやりなさい。早く書き初めをしなさい」と言って強制的に書かせるのでは、もしかすると書道が嫌いな子どもになってしまうかもしれません。
「書き初めにはこんな意味があるんだよ。書き初めするとこんな風になるよ。」ときちんと諭してやることで、自分から進んで書いてみたいという気持ちになるかもしれません。
そして一生懸命に取り組む姿をしっかり見守ってあげて、子どもの頑張りを評価してあげることで、書道を自分で書いてみたいという気持ちが大きく育っていくかもしれません。
さて、1月4日から私の今年の仕事が始まります。
たくさんの子どもたちの成長に関わっていけるように「無我夢中」で活動していこうと思います。
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