2021/01/02
行動を起こすことで
From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@大分県宇佐市
毎年、お正月には宇佐神宮の奥宮である大元神社に参拝しています。
大元神社は宇佐神宮の元宮で、標高647mの御許山(おもとさん)の9合目にあります。
御許山の山頂には、比売大神が降臨したと言われる三体の巨石があり御神体として鎮座しています。
大元神社には拝殿があって、御神体の巨石は禁足地である拝殿の背後の山中にあるので中に入ってみることはできません。
とても神秘的で厳かな雰囲気がありとても強いエネルギーに満たされます。
この大元神社に参拝するためには40分くらいの登山をしなくてはいけないのですが、きつい山道を苦労して登ってでも参拝する価値はあります。
今日も大元神社に初詣に行こうと御許山の登山口に向かったのですが、雪が降っているのでなかなか登る決断をすることができませんでした。
「毎年、元旦に登っているんだから、やっぱり今から登った方がいいかな?
それとも今日は出直して、明日、登る方がいいかな?
どうしたほうがいいかな?」
登山口の入り口に車を停めて、しばらく悩んでいました。
何と、車の中で1時間半ほど決断できないままじっとしていたのです。
悩んでいる間にも他のグループの参拝者がどんどん山に登っていきます。
中には小学生の子どもから還暦を超えている方も参拝のために御許山に登っていきます。
14時を過ぎた頃に、これ以上遅くなると帰ってくるのも遅くなってかえって危ないくなるかもしれないなと思って、「よし登ろう」と意を決しました。
結論から言うと、やっぱり「今日、参拝して良かったな」と言うのが感想です。
参拝して登山口に戻ってきたのが16時半くらいになりましたが、綺麗な雪山を登り神聖な場所にたどりつき、新年の儀式ができたことで今年の確固たる決意ができました。
さて、ここから今日の話の本題に入っていきますが、
「行こうか行かないか迷っていた」のは「思考」です。
「よし登ろう」と決めて一歩、踏み出したのが「行動」です。
「思考が変われば行動が変わる」とはよく言われることですが、今日、私が実際に経験したことは「行動が変われば思考が変わる」ということでした。
山に登るという行動を起こしたことで、それまで「ああだ、こうだ」とそれまで頭の中で迷っていたことが嘘のように消えていったのです。
かなり急勾配な道でさらに滑りやすい状況で一歩ずつ足場を確認しながら歩いているうちに、完全に登山に集中することができたので、それまで頭で考えていた不安やネガティブな独り言が消えていったのです。
このようなことは日常生活の中でもよくあることです。
あれやこれやと考える思考のせいで、不安や恐怖や怠慢、そして怒りといった感情でいっぱいになってしまって、結局は何も行動することができなるということはよくあることです。
逆に嫌々ながらもやり始めたら、次第にネガティブな感情からも切り離されていき、行動に集中することができるようになるといった経験は誰にでもあることではないでしょうか。
行動を起こしてそれに没頭しているうちに、不安や頭の中のネガティブな独り言が消えていき、行動に集中することができるようになるわけです。
ネガティブな思考が頭の中でいっぱいになって少し憂鬱になってしまった時なども、何か自分のためになる行動を起こすことによって、不安や恐怖が消えていきポジティブな心持ちになりやすいということです。
「行動を変えれば思考も変わる」
何か悩んで動けなくなった時には行動に移すというのが解決への近道になりそうです。
誤解のないように補足しますが、行動は前に進む行動だけではありません。
私の登山の例でいうと、仮に「今日はやめて家に戻ろう」というのも行動です。
もしも、この日に家に帰るという行動をとったとしても、それまでに悩んでいた思考は消え去っていったはずです。
進むだけでなくいったん引くというのも立派な行動なので、そこは誤解のないようにしてください。
「行動せずにいると疑念や恐怖が生まれる。
行動すれば自信と勇気が生まれる。
家でじっと考えるだけではいけない。
外へ出て忙しく過ごさなくてはいけない。」
「人を動かす」という世界的なベストセラーの著書であるデールカーネギーはこんな言葉を残しています。
2021年の初詣で「行動のメリット」に気づくことができました。
今年も、何かしらの行動を起こして、自分を変えていきましょう。
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