2020/12/26
モノマネできる力も大事
From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@大分県宇佐市
宇佐市のなぎさ幼稚園で、今年最後の「リズムジャンプ」のレッスンがありました。
子どもたちも楽しそうに激しいビートのリズムに合わせて飛び跳ねて「リズムジャンプ」の時間を楽しんでくれました。
スタートした頃から比べるとリズム感も身体の動きも良くなってきました。
最後はリズムジャンプで練習した動きを使って「彼こそが海賊」の曲に合わせて、みんなでダンスで楽しみました。
「リズムジャンプトレーニング」で、子どもたちは「モノマネする力」を向上させていきます。
スポーツなど上達するにはモノマネする力はとても大切になります。
私は、幼稚園で指導するときには、細かい動きの説明をするよりも「こういうふうにやってみて」とお手本を見せて、それを子どもたちに実際にやらせるようにしています。
お手本をみた後に、それを真似してやらなくてはいけないので、子どもたちは真剣にこちらの動きに視線を向けるようになります。
お手本を見て手足の動きやリズムやタイミングなど、たくさんの情報を得るために必死になって見ようとします。
集中力はどんなことをするにしても上達するためのベースになるので、楽しいリズムジャンプのトレーニングの時間で、集中力を身につけさせるように留意しています。
なぎさ幼稚園の子どもたちも、最初の頃はお手本をしっかり見れなかった子どもたちが多かったのですが、リズムジャンプに慣れてくるにつれて必死にお手本を見ようとする子どもが増えてきました。
手の動き、足の動き、そのリズムやタイミングなど、たくさんのことを感じ取って、それを真似できる子どもほど運動能力は高いです。
もう少し年齢が上がって、スポーツを本格的に始めようとした時に、専門競技のスキルをレベルアップしていかなくてはいけません。
その時に「真似できる」というのはものすごく強い武器になります。
例えば、サッカーのメッシ選手の超一流のドリブルを上手に真似できる様になるには、メッシ選手の運動イメージや運動リズムを感じ取って、自分の運動に変換していかなくてはいけません。
このような凄いプレイを真似する力がついていると、自分のプレイを自分自身でどんどんアップデートできる様になります。
トップアスリートは間違いなくこの能力が秀でています。
トップアスリートに限らず、運動も勉強もできる子どもたちはこの能力が高いです。
だから、小さい頃から凄いプレイから「見て、聞いて、感じた」ものを、自分の体で「真似して表現しようとする」ことを覚えて欲しいのです。
真似できる部分からどんどん真似て、少しずつ自分の動きが上達していくことを実感して欲しいなと思っています。
昔から「学ぶ(まなぶ)ことは、真似ぶ(まねぶ)こと」と言われています。
ちなみに『習う(習う)は、慣れる(なれる)」ことです。
お手本をモノマネして繰り返し繰り返し練習して慣れることによって、自分の自然な動きとして体得していくことができます。
子どもたちがしっかりモノマネできる力をつけて、自分の能力を向上させるお手伝いができるように頑張っていきたいと思います。
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