2020/11/09
画竜点睛を欠く
From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@大分県宇佐市
「画竜点睛」とは、最後に加える大切な仕上げのことを意味します。
画龍は竜の絵のことで。点睛は瞳を書き加えるという意味です。
竜の絵は、竜の瞳を書き加えなければ完成しません。
瞳を書き加えることで、竜の絵は表情や感情を持つ生きた絵になります。
竜の絵は、瞳を書き加えることで完成するのです。
:「画竜点睛を欠く」という諺は有名ですが、これは「肝心な仕上げができていない」とか「最後の爪が甘い」と言った意味で使われます。
最後の最後で油断してしまうことはよくあります。
画竜点睛を欠いて悔しい思いをした人も少ないはずです。
これは脳の働きからも説明できます。
脳は「できた」「終わった」と思った瞬間に。モチベーションを失ってしまうことがあるのです。
「できた」と思ってしまうことで、「もうこれについては考えなくて良い」と判断してしまうことがあるのです。
仕事でも勉強でも、まだ完全に終わっていないのに「だいたいできた」と考えてしまうことはよくありますよね。
これは、脳に「やめろ」と命令していることと同じようなものなのです。
「後少しで終わる」とほっとすると、その途端に効率が悪くなって集中力も途切れてしまうようになります。
脳にとっては「だいたいできた」と思うのは「できた」と判断することと同じなので、少し注意が必要です。
だから、「もうちょっとで終わるな」思ったときには。「これからが本場だ」「最後の仕上げをするぞ」と考え直すことが大切になります。
最後までやり切れる人とそうでない人の差は、「まだ完成していない部分」「最後の仕上げの部分」をしっかり認識し、そこにこだわれるかどうかにかかっています。
「だいたいできた」と思ったときに「ここがダメだからやり直そう」と具体的に見つけられることで、画竜点睛ができるというわけです。
「画竜点睛を欠いて」痛い目を見ることを防ぐためにも、もう少しでゴールだと思ったときにこそ、
「さあ、これから」と脳に命令をし直すことが大切になります。
「やった」と喜ぶのは、本当にやり切った後にするようにしましょう。
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