2021/09/30
認知症の発症率を減少させるもの

From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@大分県宇佐市
人生100年時代になった現代において、医療や介護に依存せずに自立して生活できる健康寿命をどれだけ伸ばせるかが大きな課題になっています。
超高齢化社会が進む現代社会では認知症を患う人の増加も大きな問題となっています。
ある研究機関によると、2025年には65歳以上の5人にひとりが認知症になるという報告をしているものもあります。
認知症は高齢者になってから発症するものと思われがちですが、40代でもその予兆が現れることがあります。
そして、その原因は生活習慣にあるといわれています。
心筋梗塞、脳梗塞、がん、糖尿病と同じように、認知症も生活習慣病ということになります。
認知症を患ってしまった時に、それを完治させる薬や治療法はまだ見つかっていないので、認知症にならないためには、しっかりとした予防の対策をとっておくということがポイントになります。
では、認知症を予防するために、具体的にどんなことを心がけていけばいいのでしょうか?
これは、イギリスのカーディフ大学の研究によるものですが、認知症の予防について、次の5ヶ条をあげています。
①肥満解消
②食生活の改善
③運動
④非喫煙
⑤飲酒を控える
この中の4つを守ることで、認知症の発症率を36%減少させることができるのだそうです。
私たちは誰もが加齢とともに、認知機能の低下が必ず起こります。
だからこそ壮年期のうちから、予防に努めておくことがとても重要になります。
長い期間をかけて体に染み付いた生活習慣を変えることはとても努力を要します。
実際に認知症を発症してから生活習慣の改善に取り組んでも手遅れです。
頭も身体もスッキリしている40代後半頃から、ライフスタイルについての見直しを真剣にやることが、将来的に自分や家族の負担を軽減することにつながるのです。
「最近、なんとなく体の調子が悪いな」と思った時が、絶好のチャンスになるかもしれません。
それまでの悪習慣を見直して、生活習慣を変えるきっかけにしてください。
認知症だけでなく生活習慣病をしっかり予防して、人生100年時代を健康な心と体で生き抜いていきましょう。
