2021/05/21
天気痛に気をつけて
From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@福岡県春日市
雨が降る日は快晴の日と比べて、なんとなく気が滅入る気がします。
私はそこまでひどくないのですが、降る日に頭が痛くなったり、めまいがしたりなど身体の不調があらわれる人もかなりいます。
このように気象の変化によって、痛みや気分障害があらわれるものを「天気痛」と言います。
「天気痛」の症状の重さや出るタイミングは人それぞれです。
頭や首、肩などが痛くなったり、気持ちが落ち込んだり、目眩がしたりするなどの体や心が不調になってしまう以外にも、古傷が痛んだり、関節リウマチや喘息、更年期障害がひどくなることなど多岐にわたります。
天気が崩れるのにとなって体調を崩してしまう「天気痛」の原因は、気圧の変動です。
気圧は天気の移り変わりで変動しますが、気圧の変化を感じるセンサーが耳の奥にある内耳にあると言われています。
内耳が急激な気圧の変化を感じると自律神経のバランスが崩れてしまいます。
交感神経(身体を緊張させる神経)が活発になりすぎると、痛みの神経を刺激することで頭痛や古傷の痛みがひどくなります。
一方、副交感神経(リラックスさせる神経)が活発になりすぎると、倦怠感や気分の落ち込みを感じるようになります。
「天気痛」を起こしやすい人は、この内耳が敏感で気圧の変化を感じやすい状態です。
乗り物酔いにもなりやすいのでとても大変です。
「天気痛」を防ぐための方法は、「抗めまい薬」「漢方薬」を服用することですが、薬だけに頼らずに耳の血流をよくするマッサージを行うことも効果があります。
耳まわりの血流が悪くなると内耳のリンパ液が滞り、めまいや頭痛が起きることにつながるようです。
耳のマッサージは、そんなに難しくなく、いつでもどこでもできるので、みなさん試してみてください。
① 耳を軽くつまんで上に5秒引っ張ります
② 横に5秒引っ張ります
③ 下に5秒引っ張ります
④ 耳を横に引っ張りながら後ろに5回回します
⑤ 両耳を包むように曲げて5秒間キープします
⑥ 手のひらで耳全体を覆って円を描くように後ろにゆっくり5回回します
これを、しばらくの続けてみると少しずつ改善の効果があらわれてくると思います。
梅雨の時期は気分が落ちたり体調も不調になりやすかったりするので皆さんも気をつけてくださいね。