集中の仕方

From吉永信昭(よしながのぶあき)
@大分県宇佐市

「全集中、水の呼吸」なんていう台詞が世間一般にも広がって、子どもたちの間でも「集中」について注目が上がっています。

スポーツ選手が試合中に高いパフォーマンスを発揮するためにも「集中力」は大切な要素です。

子どもたちが将来どんな分野に進んだとしても「集中力」があるかないかで能力をどれだけ発揮できるかどうかは大きく違っています。

一流のアスリートは、集中力は持って生まれたものではなくて、練習して身につけることができるスキルだということを知っています。

自分でいつでも集中した状態に持っていくことができるように練習をして身につけています。

先日、現役から引退したラグビーの源五郎丸選手のキック前のルーティンは有名です。

イチロー選手もバッターボックスに入る前に、一連のルーティーンがありました。

ルーティーンとは、「ある一定の思考と行動を一定の順序とリズムで行い、心を整え、集中力を高めるスキル」ということになります。

プレッシャーに押しつぶされそうな場面でも、ルーティーンを忠実に行い、心を整えて、集中力を高めていきます。

試合前に円陣を組んで大きな声を出して走り出していくのも、ルーティーンのひとつです。

大切な試合に臨む前に、自ら集中力を高める自分なりの儀式を持っておくことも集中力を高める助けになってくれます。

さて「集中」に話を戻しますが、集中の仕方は「内的集中」と「外的集中」のふたつに分かれます。

「内的集中」では、集中の対象が自分自身の心の内側に向けられていきます。

「ミスしたらどうしよう」などといった思考をポジティブなセルフトークで「今ここ」に集中できるように仕向けていく必要があります。

もう一方の「外的集中」は、「一点集中」と「分散集中」に分かれます。

源五郎丸選手やイチロー選手のルーティーンは、視線を一点に集めるようにしているので「一点集中」ということになります。

選手のポジションや周囲の状況を把握する際に求められる集中は「分散集中」です。

試合中には、この「一点集中」と「分散集中」を適切かつ迅速に切り替える能力も求められることになります。

競技の中での集中力は、グーっと入り込む集中だけではなくて、全体を俯瞰して見渡せるような集中も必要で、それらを使い分けながら持続させていく能力だといえます。

人間の集中力と心拍数にも深い関係があります。

一般的に「120回/分」程度が集中力を一番発揮しやすいと言われています。

ただし、バスケットボールなどの激しい運動を伴うスポーツの場合には、もう少し高めの心拍数が適していると報告されています。

集中力が乱れそうになったときに役立つスキルとして、「視線のコントロール」があります。

「視線のコントロール」を源五郎丸選手の例で考えてみます。

まずは得点ボードなど試合中になくならない遠くにあるものに視線を向けることで、一度、心を開放します。

そして遠くのターゲットを確認したら、視線を自分の指先など「必ず近くにあるもの」に戻すことで自分の内面に意識を向け直します。

遠くのものを見る(外的集中)→近くのものを見る(内的集中)という一連の流れを通して集中力をリセットしているのです。

そして「今ここ」の精神で目の前のプレイに無心で取り組むことを訓練によって習得しています。

もしかすると「全集中 水の呼吸 壱の型」など自分でつぶやいてみるのも、ルーティーンのひとつとして使えていくようになるかもしれませんね。

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効果的に伝えるために

From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@大分県宇佐市

人は話を聞いて情報を習得するときに、言語情報から受け取れるのは7%であると言われています。

話し手の顔や表情などの動作などの視覚情報から55%、口調や声のトーンなどの耳から入る聴覚情報から38%を収集しています。

話の内容そのものよりも、ほとんど顔の表情とか動作、口の動きや口調や声のトーンなどから話を受け取ることになります。

つまり、表情とか動作がないと本当はうまく伝わって行きません。

話が上手い人はやはり表現が豊かです。

身振り手振りを加えながら、抑揚のある話し方で聞き手を惹きつけていきます。

誰かに自分の話を効果的に伝えるためには、そうした表現方法にも気をつけなくてはいけません。

まずは、「感情の表現」「です。

嬉しい、喜び、怒り、悲しい、寂しいなどの感情を、表情やトーンなどでしっかりと表現していきます。

一流の役者さんはこの感情表現がとても上手なので見ている人をどんどん惹きつけていきますよね。

話のうまい人の役者さんもこの技術が素晴らしいので、とても参考になります。

次に、「話すスピードや間の取り方」です。

話すスピードは、強調して伝えたいときに、低い声でゆっくりと伝えるなどの工夫をすることで、一気に相手に伝わりやすくなります。

単調にまくしたてて話をするよりも、ときに間を取ることも大切になります。

間を取ることは、相手に考える時間を与えることにもなります。

一流の話し手は、魔の取り方も抜群にうまいです、

最後に「口調や表情や動作」です。

口ぐせなども入っていきますが、口の動きなども全部見られています。

話すときの顔の筋肉の動き、身振りや手振りを使っているかなども全部相手に見られています。

このように相手にしっかりと伝えるためには、話の内容はもちろん、自分の表現方法もとても大切になるということを理解する必要があります。

いつも行き当たりばったりで話すのではなく、本当に大切なことを伝えるときにはしっかりと準備をしてリハーサルをするなど話をする練習をすることも大切になります。

話す内容も伝わりやすいような構成にする必要もあるので、しっかり原稿におこすことも大事です。

そして強調したいことをより効果的に伝えるために、感情やスピードの変化、間の取り方や、口調、表現や動作などに注意するために、一度、自分の話を録画して見直してみるというのもいいかもしれません。

自分の考えを相手に伝えるのはとても難しいことですが、話の上手い人の話し方を参考にしながら、自分の話し方を見直してみるといいかもしれません。

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「やる気がない」って言う前に

From吉永信昭8よしながのぶあき)
@大分県宇佐市

「あいつはやる気がないからダメだ」とか「なんでやる気を出さないの」と選手や子どもを叱っている場面を良く見かけます。

もちろん私自身も子どもたちの様子を見て、腹立たしく思ことも少なくありません。

気持ちはわかるのですが、「子どもが〇〇だからダメなんだ」と言って子どものせいにしてしまうのは簡単なことですが、これでは何の問題解決にもなりません。

子どもを変えたいと思って、子どもに対して悪い点を指摘したり、子どもだけに変わることを要求しても、場合によっては反発したりして逆効果になることもあります。

子どもにやる気を起こさせる大前提は、何があっても子どものせいにしないことです。

相手を変えるためには、まずは自分自身を変えることが必要になります。

何を変えることが必要かというと、まずは自分の考えを子どもに押し付けないと言うことです。

大人はたくさんの経験を積んできたせいで、「こうした方が絶対にうまくいくはずだ」とか「この子にはこんな風になって欲しいからこれをやったほうが絶対にいいはずだ」など、子どもにとっていいことだと思って伝えています。

このときに伝える大人側に悪気は全くないのですが、これが結構、一方的な押し付けになってしまっていることがあります。

大人はそれが子どもにとってはいいことだと思っているので、自分が押し付けてしまっていることになかなか気が付かないし、これが子どものやる気を押さえつけている原因になってしまっていることも少なくありません。

子どもにとって良かれと思って言っていることが、子どもの成長を邪魔していることもあると言うことです。

「あいつはやる気がない」とか「なんでやる気を出さないの」という言葉の本当の意味は、実は「自分の言ったことを聞いてくれない」とか「自分の指示した通りに動いてくれない」といった姿をそう言っているだけなのかもしれません。

なかなか、ここに気づける人は少ないかもしれません。

子どもや選手のことをしっかり考えているつもりでも、子どもや選手のせいばかりにしてしまうことが知らない間に起こってしまっているのです。

ここに気づけることはすごく大切なことです。

「相手を変えたい」と思ったときは、基本的には自分の考え方やアプローチを変える方がはるかに近道です。

「子どもの本当のやる気を引き出すために、自分にできることはなんだろう」と言うことからスタートすることが大切です。

自分を変えることで、自然と子どもや選手が変わっていくかもしれません。

時間がかかるかもしれませんが、自分を変えることで相手を変えるというスタンスで指導を進めていくことも大切です。

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忘れようとすればするほど

From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@福岡県春日市

嫌なことがあったり、とんでもない失敗をしたり、人前で恥をかいたりしたときには、「早く忘れなくちゃ」とか「なるべく考えないようにしなくちゃ」と努力したりすることもあります。

実は、忘れようとすればするほど、脳の記憶は定着して忘れられなくなってしまうという結果になることがあるので注意しなくてはいけません。

「考えないようにしようとすればするほど、忘れられなくなる」という現象のことを、アイロニックプロセスセオリーといいます。

これは心理学の用語で、日本語に訳すと「皮肉な考え方の理論」という意味になります。

忘れるために思考を統制しようとすることが、かえって思考の活性化につながって、強く記憶できてしまうというものです。

例えば、「絶対にピンクのクマをイメージしないでくださいよ」と言われたとしたら、頭の中にはピンクのクマがイメージとして浮かんで来たと思います。

イメージしないという目的を達成するために、イメージする必要があるということです。

禁煙やダイエットでの食事制限がうまくいかないのも、この理論が作用していることがあります。

「今日から絶対にタバコをやめる。タバコは吸わない。タバコは絶対に吸わない。」なんて思っているうちに、いつも以上にタバコのことばかり考えてしまって、結果、タバコが吸いたくなるなんてころもあると思います。

不満に思ったことや、腹が立ってしまったことがあったときに、うまく相手に伝えることができなくて自分の中に溜め込んでしまうこともよくあります。

嫌なことをなかなか忘れられないという自覚がある人はまだマシなのですが、厄介なのは「嫌なことを忘れたつもり」になって不満が溜まってしまっている自覚のない人です。

不満を忘れたつもりで過ごしているのですが、脳の中ではしっかりと覚えている状態が続いています。

知らない間にどんどんと不満が溜まっていくのでかなり危険です。

ふとしたことがきっかけになって不満が大爆発してしまうなんてことにもなりかねません。

もしも自分の周りに黙って不満を抱えている人がいたら、ときにはゆっくり時間をとって話をしたり、愚痴を聞いてあげることも必要になりますね。

私も周りの人にかなり迷惑をかけているので、少し気を配る必要があるなと思います。

最後になりますが、人は、「忘れようとすればするほど忘れられなくなります。」

「忘れたいのに忘れられない」ようなことがあるのなら、まずは「忘れようとしない」ことから始めないといけないようです。

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じゃんけん

From 吉永信昭(よしながのぶあき)
@福岡県久留米市

「僕にやらせて」「私もやりたい」などと、どちらもお互いに譲らないときに「じゃあ、じゃんけんで決めようか」と言うこともよくあります。

じゃんけんは小さい子どもから大人まで、何かを決めるときにじゃんけんをして決めることは誰でも経験していると思います。

じゃんけんは、「グー、チョキ、パー」の手がありますが、拳を握る「グー」と拳を開く「パー」は、自然に出しやすい手の形をしています。

それに対して、「チョキ」は人差し指と中指だけを出すので、少し不自然な手の形なので、一番出しにくい手です。

子どもたちも成長して知能が発達するにつれて徐々に「チョキ」の形が作れるようになります。

ある大学の教授の話によると、子どもにとって「チョキ」の形は難しく、子どもの90%が「チョキ」の手の形を作れるようになる年齢は3歳だと言っています。

「グー」と「パー」を連続して出してしまう人は、実は「あまりよく考えてなくて、その勝負にあまり興味がない状態なのかもしれません。

ジャンケンでその人がよく出す手から、心理や性格が読み取れるそうです。

「グー」を多めに出す人は、素直で協調性があるタイプで熱血な性格らしいです。

次に「チョキ」を多めに出す人は、神経質で頭が良く、戦略家タイプだということです。

最後に「パー」を多めに出す人は、陽気で楽天家で直感的に行動する傾向があるらしいです。

ジャンケンはルールが単純なだけに、性格や心の動きも出てしまらしいです。

じゃんけんをする時に、「最初はグー」ではじめる時には、「チョキ」を出せば負ける確率が低くなるそうです。

なぜかというと、最初に「グー」を出しているので、そのまま拳を握った状態の「グー」を出し続けるのは、心理面でも肉体面でも少し不自然な状態になるらしいのです。

だから相手は「グー」ではなく、「チョキ」か「パー」を出す可能性が高くなるので、こちらが「チョキ」を出せば負けないというわけです。

そして「チョキ」であいこになった場合は、「チョキ」を出します。

これは人は「チョキ」の手の形から「グー」の手の形を出しづらい傾向にあるからです。

「チョキ」の次は、「チョキ」か「パー」を出す可能性が高くなるので、こちらが「チョキ」を出せば負けないということになります。

あまり判断する時間を与えずに咄嗟に出させた方が、無意識で手を出してくるので、少し掛け声のテンポを早くして咄嗟に手を出させるという作戦を使うのもいいかもしれません。

じゃんけんなので絶対に勝てるという保証はありませんが、少し試してみるのも面白いかもしれませんね。

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プロフィール

NOBUAKI YOSHINAGA

Author:NOBUAKI YOSHINAGA
NOBUAKIです。九州で運動教室やメンタルコーチとして活動していますす。30年間教師生活で学んだ経験や、サッカーコーチとしてたくさんの選手に関わる中で培ってきたコーチング法や目標達成の仕方などをメインに役立つ内容をお送りしたいと想います。よろしくお願いします。

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